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茶の湯寺子屋は随時入会可能です。

茶の湯寺子屋の目的

私たちは誰でも素晴らしい秘めた能力を持っております。その秘めた能力を引き出すには中心のとれた身体の動き方を身につけることが必要になります。中心の取れた動きの目安が動き方の美しさです。身体の自然な動かし方を理解し、自分の持っている素晴らしさに気づき、自然との調和、人との調和を図って行きます。

お茶の師匠は自分自身の中にいる。


・すべては裡に眠っています

  • 利休百首の冒頭に出てくる大切な言葉がある。物事を習う時、先生は自分自身の中にいると云うことが書かれております。
  • その道に入らんと思う心こそ 我が身ながらも師匠なりけり (宗鳳本より)

  • 師匠は自分が行く方向の道しるべにはなりますが、道は自分が歩いた後に出来てきます。引かれたレールの上を歩こうとすると周りばかり気になって自分自身が持っている素晴らしさに気づかなくなってしまいます。禅は自分自身の本性と向き合うものと云われておりますが、お茶も茶禅一味と云われるように自分自身に向き合う手段として使って行きたいものです。


お点前について

お点前を通して心を伝える

  • 利休百首の中に心を伝えるための大切な言葉があります。
  • 何にても置きつけかへる手離れは  恋しき人にわかるると知れ
  • 初心者の時にはこの言葉を理解しないままお点前を覚えようとしますが,心が伝わるのは余韻の部分であることに気づくまでには時間がかかります。只、お点前を間違いのないように何十年費やしても心を伝えるお点前はできません。美しい身のこなしも身に付きません。非常に重い言葉です。

おいしいお茶を点てる


・流派によってお茶の点て方が違う

  • 抹茶はそのメーカーの茶師と呼ばれる人がブレンドでお茶を作って行きます。いつも疑問に思っていることがあります。流派によって茶筅で泡を立てたり、あまり振らないでお茶を出したり、流派によってまちまちである。料理は素材の味を引き出すためにやりかたにはこだわらない。お茶によって振った方が良い場合、あまり振らない方が良い場合があります。茶道の場合はお茶の味というよりも修業という考え方に趣を置いている感じがします。

・石臼で自分で抹茶を挽き飲んでみる

  • 乾燥した展茶を石臼で挽いて出来たての抹茶を飲んでみる。この味を刻み込み、メーカーの作る抹茶を飲んで見ると色々なことに気づかせてくれる。

茶花を活ける


・削ぎ落として行く茶花

  • 茶花を活ける。最初は心情的に沢山の花を活けて見たくなる。茶花を活ける時、花入れにどれが良いか悩む前に茶花を切る段階で決まってしまいます。茶花には先生はいないと云われる所以です。

・一輪の花の魅力

  • 茶席で一輪の生命力ある八分咲きの花がさりげなく活けてある時、亭主の心遣いが感じる。このさりげない花の生命に心を引かれる。

美しい立ち振る舞い


・美しさの魅力は裡から生れてくる

  • 立ち振る舞いの美しさはどのようにして生れてくるのか?
  • 1に姿勢、2に姿勢、3に姿勢になります。姿勢を整え身体はデンデン太鼓のように下半身を充実させ上半身を柔らかく使い気を抜かずに動作を行うことで魅力的な動き方ができルようになります。


・お点前を通して身体の動きを美しくするには

  • 点前には重きを軽く軽きおば 重く扱う味を知れ 
  • 物の重さを感じて動く。大工さんが金槌を振るように、板前さんが包丁の重さで料理をする。この世の中には見えない力が働いています。この力を使うことで万物の霊長と云われる力が使えるようになります。何事も調和の世界であります。
  • この調和の世界を作り出すには炭田と云われる中心から力を生み出すことが必要になってきます。

息づかい


・呼吸を手に入れる

  • お点前の中で道具を扱うとき、息を止めるか息を絞って扱っているかどちらかです。息を止めて動作をすると呼吸が乱れ、感情、情動までが乱れてしまいます。茶の湯の型を使い、パニックを起こさず、感情を乱れないよう息づかいを学んで行きます。


・自らの心「息」

  • この3次元の世界は90パーセントが潜在意識と云われております。この潜在意識に少しでもタッチするためにこの息づかいが必要になってきます。

季節の移ろいを短歌にしたためる


・さりげない季節の移ろいを感じる

  • 花を活ける当番の方が季節の微妙な変化を色紙に顕わす。
  • 迷いなどみな消えていけ千年の 黄金イチョウに風吹き渡る  (岡部幽香)

・今の心をとらえる

  • お茶の時に飾る掛け物は禅語を飾ることが多いが、自分の感性を磨くためにあえて自分で作った詩を
  • 書いて頂く。

茶の湯寺子屋特別講座

お点前の稽古の外に年に一度下記のような講座を組んでおります。(特別講座への参加は寺子屋生のみになります)

登り窯研修

この窯は非常に効率が悪い窯であるが、時折素晴らしい焼きものができる。
今の窯は効率が良過ぎて土が焼ける前に釉薬が融けてしまう。本来は焼きものは土を焼くのだと思いますが、経済効率の中で焼きものをするためなかなか難しい。この窯はそう意味で貴重な窯である。


茶花を活ける

花は野にあるように活ける。花の生命力を引き出し活ける。花は活ける前の花を採る段階で決まってしまう。


オリジナルなお香を作りもてなす。

お茶の時に使うお香に練り香があります。自分の手作りの香りでおもてなしをする。


茶筅、花供養

自分の使った茶筅、花を供養する。


生命と文様

生命とは意識のことでもある。今回は着物の文様を通して生命との深い関係について紐解いて行きました。


茶杓作り

自分のオリジナルな茶杓を作る。大切に使い込んで下さい。


茶懐石料理の頂方、漆器の扱い方

恥をかかない茶懐石料理の頂き方、漆器の扱い方も同時に行いました。


お茶のソムリエ

お茶はそのメーカーの茶師と云われる方がそのお茶屋さんの味を決めて行きます。ブレンドしながら味を作り出して行く各お茶屋さんの抹茶の味の確認して行く。


漆器の研修

15年に期間を要する漆器と1年、3ヶ月でできる漆器の違いを教えて頂き、一つの漆器の工程に相当の数の職人さんがたづさわっている。そういう想いを理解して物を大切にして行かなければと心に刻むことができました。


利休百種を紐解く

利休百種はこれからお茶を習う時のお茶の指針になるものです。お茶だけではなく色々な芸事の習うときに大切にしなければならないことが書いてあります。これは初心者が読むと云うよりある程度習われた方が読むとより深い意味が理解できるようになります。


抹茶を挽く

石臼で抹茶を挽く。くすんだお茶の葉が石臼で挽くと真緑に変わって行く光景はため息が出るほど感動的です。


初釜

事始めを大切にする初釜